おでんの味のひみつとは…。
2016/04/12
おでんの味のひみつとは…。
いろんな具材を一緒に入れて煮込むおでんですが、
大きく分けると2種類になる?
それは、煮込むと「だし」を出す具材と「だし」を吸う具材。
この2つをバランスよく配置することで、おでんは味が染み込み、おいしくなる。
確かにコンビニ大手3社のおでん鍋をのぞいてみると、どれもそういう配置になっていました。
具(タネ)に味が染み込むコツ
おでんの人気NO.1とNO.2の「だいこん」と「たまご」。両方とも「だしを吸う具材」。
美味しさを左右するのは、味の染み込み具合ということになります。
味を染み込ませるには、長時間煮込むと思っている人も多いと思います。
実はそうでありませんでした。
おでん専門店で仕込みの様子を見せてもらったところ、だいこんをだし汁に入れて煮込むこと30分。
すると火を止めて、冷ましを入れていました。
煮込む時間を長くするのではなく、冷ますことで「だし」が「だいこん」や「たまご」に染み込んでおいしくなるといいます。
「加熱中は、内部から水分が出て大根の表面が収縮します。それを冷ますと水分は出なくなり、収縮もおさまるので、出しが吸い込みやすくなる」ので味が染み込むのだといいます。
まさに昔から煮物に関していわれていることと同じの効果でした。
目からウロコの知恵
「こんにゃくはイタズラをする」一緒に煮込むとこんにゃくが、餅巾着を固くする。
専門家によれば、「こんにゃくに含まれる消石灰が、餅の糊化(こか)を遅らせた」ためなのだそうですが、おでんの奥深さを感じさせます。