アサーション力の磨き方

   

アサーション力を磨きましょう!!

「相手に気兼ねして言いたいことを伝えられない」「自己中心的で相手を思いやらない」といった一方的な対人関係を解消するための「アサーション」。身につけるにはどうしたらいいのかを考えてみました。

アサーションとは

アサーションとは、自分も相手(他者)も大事に考えた、より良い人間関係を築くための自己表現法です。
身につけることで、相手との信頼関係を深めたり円滑なコミュニケーションを図ることができ、対人ストレスを減少したり、自分の印象を向上させることができると言われています。a0003_001887

アサーションの歴史
1950年代のアメリカで、行動療法と呼ばれる心理療法の中からアサーションは生まれました。その後、対人関係に悩む人のためのカウンセリングに取り入れられ、60~70年代に人権拡張・差別撤廃運動において、それまで言動を圧迫され続けていた人達に大きな影響を与えました。日本には、80年代にアメリカで理論を学んだ平木典子氏によって紹介されました。

アサーション理論によるコミュニケーションタイプ

アサーションの理論では、コミュニケーションを 「アグレッシブ(攻撃的)」「ノンアサーティブ(非主張的)」「アサーティブ」 の3つのタイプに分類できるとされています。
この3つのタイプを知ることで、日頃のコミュニケーションの振り返りに役立てることができます。私たちは人と接する中で、感情的・攻撃的になって後味の悪い思いをしたり、逆に、自分を不本意に押し殺して後悔することがありますが、アサーションの考え方を知り体験することによって、相手(他者)との違いを知りその人らしさを受け入れることは、ありのままの自分を大切に感じることにも繋がります。

◆アグレッシブ(攻撃的)
アグレッシブな方法とは、自己中心的に物事を考え、相手のことは考えず、自身の考えを主張するやり方です。自分が正しいという前提が強くあり、理由や言い分など聞く余地もなく頭ごなしに叱責をするような表現です。

<アグレッシブタイプに多い傾向>
・人前で弱さをさらけだすのが苦手
・他人の悪いところを指摘することがよくある
・自分の思い通りにならないとイライラする
・他人のミスについ厳しくなってしまう

◆ノンアサーティブ(非主張的)
ノンアサーティブな方法とは、自分の意見や感情を押し殺し、相手に合わせるようなやり方です。自分に対して自信が持てず、自分を後回しにして周りの人のことを考えようとする傾向があります。それが相手に対する思いやりと信じていることから生まれることが多いと言えます。

<ノンアサーティブタイプに多い傾向>
・引っ込み思案
・ 自分に自信がない
・ 相手の意見に合わせて行動する
・ 相手に認められたいと期待することがある
・ 相手に反論されると言い返せなくなる

◆アサーティブ
アサーティブな方法とは、自分の気持ちや考えを相手に伝えるが、相手のことも配慮し、自分も相手も大切にしたやり方です。お互いの意見に賛同できず意見が異なった時に、攻撃的に相手を打ち負かしたり、非主張的に相手に合わせたりするのではなく、お互いが歩み寄り妥協点を探ることがアサーティブなあり方であると言えます。

<アサーティブタイプに多い傾向>
・他人に正直な気持ちを打ち明けることができる
・常に積極的に行動できる
・人が多い場でも自己主張ができる
・苦手な人との会話も柔軟にこなせる
・相手に非難されても自分を卑下せず、相手の意見も尊重できる

次のページにアサーション力を磨くためのコツをご紹介いたします。

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