『PREP法』最初に結論を伝えよう

   

a0008_001800_m

PREP法とは、最初に結論を伝え、次にその理由を説明、事例で理由を補強し、最後に結論を再度提示するストーリー展開です(Point/Reason/Example/Pointの頭文字です)。

【PREP法】

POINT
まず、「~に関しての結論は~です」とはじめに結論を述べます。
こうすることで、聴き手にこれから行なわれる説明の道筋を示します。

REASON
次に、冒頭に述べた結論について、「なぜならば~だからです」とその判断の理由を示します。
(ここでロジックツリーの考え方を活用します)

EXAMPLE
「例えば~という事実があります」と理由の根拠となる具体例を示します。
聴き手にとっては結論、理由、裏付けとなる具体例と話がかみくだかれていくので非常にわかりやすい展開になります。

POINT
「よって、~の結論となりました」と最後にもう一度、結論を聞き手に印象づけます。
このストーリー展開は、結論を最初に述べるものであり、ビジネス・プレゼンテーションでは最も使いやすいものだと思います。

ストーリー・シナリオを書く上での留意点についてご説明いたします。

(1)定量的データを示す
課題やニーズの確認、結論に至る理由の論理展開ともに、できれば定量的なデータで根拠を示すようにしましょう。

(2)「問いかけ」で聴き手を巻き込む
「~といった疑問をおもちではないでしょうか?」といった聴き手に問いかける表現を織り交ぜることで
聴き手の注意をひき、聴き手を巻き込むようにしましょう。

(3)聴き手の心理状況を読んだシナリオ
「この根拠づけに対して聴き手は~といった疑問をもつだろう」といった聴き手の心理状況を読んだ
シナリオを構築するようにしましょう。

(4)主語と述語を明確にする
「わが社では~と考えています」というように主語と述語を明確にした表現をするようにしましょう

(5)USP(Unique Selling Point)を明確に表現する
結論のもつ、独自の最も強調したいポイント(USP)を明確にして、的確な言葉で表現するようにしましょう

プレゼンテーションの心構えとしてのポイント

1.基本的な身だしなみに注意する

当たり前のことですが、服装や髪形など、基本的な身だしなみはきっちりとしましょう。社外でのプレゼンテーションでは特に重要です。

2.聴き手の方を見て話す

スクリーンの方ばかりを見て話す、手元の原稿を見て話すことは避けましょう。スクリーンの図を示すのであれば、スクリーンに向いてポインターなどで示した後で、聴き手の方に向き直して話してください。 原稿を見るのであれば、原稿を見て話すべきことを確認してから、聴き手の方を向いて話しましょう。

3.原稿や資料を読むのではなく、自分の言葉で話す

原稿を作成したとしても、それを読むのは避けましょう。原稿は話す内容を思い出すきっかけとして、自分の言葉で話すようにしてください。

4.キーマンの表情を時々確認しながら話す

キーマンを中心に、何人かの人とアイコンタクトを時々とることを忘れないようにしましょう。

5.早口になりすぎない

基本的に人は緊張すると早口になります。意識してゆっくりと話すようにしましょう。

6.大きな声で話す

小さな声では聴きとりにくいし、自信がなさそうに聞こえます。会場の大きさに合わせて、一番後ろの人にも聞こえるように大きな声で話すことを意識しましょう。

7.声の強弱をつける

重要な部分では声を意識的に大きくし、それ以外の部分は普通で話すと言うように、声の強弱をつけましょう。一本調子の話し方は聴き手の眠気を誘います。 時には意識的に沈黙の時間をつくることも有効です。

8.身振り手振りを使う

情熱を示すためには、最も重要な部分だけ身振り手振りで強調することも効果的です。

9.提案書のどこを話しているのかを明確にする

スクリーン上の資料だけでなく手元への配布資料もある場合は、手元資料のどこを話しているのかを確認しながら話すようにしてください。

10.必ず時間厳守で終わる

定められた時間を過ぎても話し続けることはプレゼンテーションの価値を大きく下げます。必ず、制限時間内に終わるようにしましょう。もし、途中で制限時間内に終わりそうもないと思った場合は、途中を省いてでもきっちりと時間内に終わらせるべきです。

11.質問には丁寧に答える

質問を恐れないようにしましょう。 質問が出た時は、質問を丁寧に繰り返して内容を確認し、丁寧に答えてください。想定外のどうしても答えることができない質問が出た場合は、正直に今すぐには答えることができないことを言い、後日、回答するようにするのが良いでしょう。

以上。伝わりやすプレゼンテーションのご参考になればと思います。

スポンサードリンク

 - ビジネス ,